質問:「なにがしたい?」
返答:「わからない」
質問:「何食べたい?」
返答:「わからない」
質問:「どれにする?」
返答:「わからない」
質問:「これはもう習った?」
返答:「わからない」
質問:「ここ、行った事ある?」
返答:「わからない」
何か聞いても「わからない」という返事。
ついつい、
「なんでわからないの!?」
「パッと決めなさい!」
「今心にあるものを素直に言えばいいの!」
「君待ちだよ!早く答えないと周りを待たせるよ!」
なんて言ってしまう場面かもしれません。
子どもの「わからない」という言葉の意味を
大人が捉え違えているかもしれません。
人生経験が豊富な大人ほど、積み重ねてきた価値観がそうさせます。
質問:「なにがしたい?」
返答:「(何分時間があるのか)わからない」
質問:「何食べたい?」
返答:「(なんでも食べれそうだけど、食べた後のお腹がどうなるか)わからない」
質問:「どれにする?」
返答:「(どれでもいいけど、その後どうなるか)わからない」
質問:「これはもう習った?」
返答:「(習った事を覚えていないだけか、習った事がないのか)わからない」
質問:「ここ、行った事ある?」
返答:「(行ったことがあるけど覚えていないだけかもしれないし、本当に行ったことがないのか)わからない」
「わからない」という言葉もその言葉単体で受け止めてしまうと、
本当の心が「わからない」んですよね。
もっと情報が欲しいだけかもしれないし、選択基準がもっと欲しいだけかもしれないし、
この子のわからないは「深い」ということを理解してあげるとお互いにストレスが減ると思います。
選択肢が多過ぎたり、自由に考えさせたりすると迷ってしまう人もいますよね。
ゲームでも洞窟で右と左のどちらにいくか選択する場面で、
「迷ったら左」みたいなマイルールがあるとすんなり選択できたりします。
コンビニでパンを買う時に「たくさんあり過ぎて選べない」という事もあります。
僕はそういう時には、一番最初に目に入った方を選ぶようにしています。
なぜかというと、そもそも迷う時点で「どちらでもいい」という精神状態なので、
一番手に近い方を選んでもいいし、一番安いものを選んでもいいし、
一番大きいのを選んでもいいし、なんでもいいんです(笑)
例えば食べてみたら「自分の好きな味じゃなかった」
「ピクルスが入っていた」とか、(僕はピクルス大好きですが)
もしも、失敗したら、という事を考えてしまう
「わからない」タイプの人だったらそれは性格なので、
いつも選択に迷いが生じたり、時間がたくさんかかりますよね。
「次はそれを選ばないようにしよう」
とか、
「次は一番安いのを選んでみよう」
とか、判断基準を修正すればいいと思います。
大人も子供ももっと気楽に選択し、
間違えたら修正し、さらに失敗も楽しめるような
そんな価値観を持ってもいいんじゃないかと思います。
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