湖西市不登校支援フリースクール

教壇に立つより、一人一人の視点に立つ

フリードリッヒ・フレーベル(1782〜1852)

幼児教育の大切さを説き、ドイツで最初のキンダーガーテン(kindergarten)、

いわゆる今日の幼稚園を創った人です。

ドイツ語で、

kinder=子ども

garter=庭

という意味があります。

フレーベルは、

子どもたちの教育の形として、

先生が教壇にたち説明をし(放送)、

それを子どもたちは見き聞する「教育放送モデル」から、

子どもたちに玩具、工芸品、物理的な品物と対話する機会を作る、

「対話型モデル」を提唱しました。

これを知り、私はハッとしました。

今自分が担当しているクラスの中で、

意識していることは「それぞれの個性を潰さないこと」

正解不正解よりもまずは子どもたちが「能動的に動くツボを刺激できる言葉かけをすること」

同じ説明でも全員が理解できるわけではありません。

子どもたちからの反応や意見をもとにクラスを重ねるごとに

クラスがより良く仕上がっていきます。

クラスでは子どもたちに一人一台のパソコンが割り当てられます。

そのためにパソコンを増台しました。

もちろん中古パソコンがほぼ大半を占めています。

HDDのパソコンでは起動に時間がかかりすぎるため、

安価なSSDをセールの時に購入して換装したり、

パーツや壊れたパソコンのパーツを流用してなんとかやりくりしています。

フレーベルを知り、一人一台の環境を作ったのは功を奏していると思いました。

私は前に立って説明をしますが、

型にはまった正解は用意していません。

いつも子どもたちの想像力を邪魔しないように心がけています。

子どもたちはそれぞれのコンピュータを対話をしています。

これぞ「対話型モデル」であると感じました。

それぞれが課題に取り組みつつも色々な形を作ります。

できない子もいます。

でも、できない子が劣っている訳ではありません。

先生が想像していない視点からその物事を見ています。

自分自身がその場から離れ、その子が見ている景色を一緒に見てみると

思いがけないものが見えてきたりします。

こんなことを繰り返していると、

クラスがブラッシュアップされていきます。

最初から上手くいくことなんてない。

それはクラスにとってもそうだと思います。

完璧に座り、人(先生)の話を聞き、

GOの合図と共に一斉に黙々と課題に取り組み、

先生の質問には一斉に挙手の嵐。

確認の問いかけには全員がイキイキとした返事を返す。

そんなクラスを作ることは子どもたちにとっては価値はありません。

そんなちっぽけな独りよがりのクラスよりも、

同じ課題でも

先生が一人一人の視点に立って話を聞いてくれる。

そんな安心して学べる時間が流れるクラスを作ってあげたいです。

  1. 湖西市不登校フリースクール、通信制高校サポート校

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